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睡眠時無呼吸症候群について講演する三木助教
十勝歯科医師会(小林靖会長)主催の学術講演会が15日、帯広市内の十勝歯科医師会館(東7南9)で開かれた。札幌医科大医学部口腔外科学講座の三木善樹助教が「睡眠時無呼吸症候群患者に対する口腔内装置の有効性及び作製法」と題して講演した。
学術講演会は今年度2回目。この日は三師(医師・歯科医師・薬剤師)会連携の下、約35人が出席した。
同症候群は睡眠中に10秒以上呼吸停止、無呼吸が5回以上繰り返される病気。三木助教は同症候群の発症メカニズムを解説し、交通事故との関連性や心疾患、脳血管障害など合併症の危険性について指摘した。
主な治療法として、就寝前に専用の鼻マスクを装着して圧力の高い空気を送り込む経鼻式持続抑圧呼吸(CPAP)や外科的治療を紹介。口の中にマウスピースを装着する口腔内装置(OA)も例に挙げ、「筋肉への過剰負担や顎(がく)関節に違和感がないか、患者のかみ合わせの状態を見て作製すること」と述べた。
また、睡眠検査による無呼吸、低呼吸指数の変化を評価する重要性も強調し、「一人ひとりに適した治療を行う上でも医科と歯科の連携は不可欠」と呼び掛けた。