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ピロリ菌と病気との関連性や治療方法について紹介した吉田医師
市民健康講座「ピロリ菌のいろは」(道保険医会帯広・十勝支部主催)が8日、とかちプラザで開かれた。帯広厚生病院第3内科医長の吉田晃医師がピロリ菌の病気との関連や治療方法などについて解説した。
約70人が参加した。ピロリ菌は胃の中にある細菌。胃酸を抑える薬や抗菌薬による除菌療法で、胃がんや胃かいようなどの病気を予防できることが分かっている。
吉田医師は胃がんやMALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病などのピロリ菌と関わりのある病気について紹介。早期胃がんの内視鏡的治療後、ピロリ菌を除菌することで異時性再発がんの発生が3分の1に減少していることなどを報告した。培養法や尿素呼気試験、便中ピロリ抗原測定など保険診療で認められている各検査方法の利点や難点についても紹介した。
除菌後の課題として逆流性食道炎、生活習慣病を挙げ、「ピロリ菌を退治しても、萎縮性胃炎がある人や胃がんになったことがある人は定期的な検査が必要」と語った。