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「認知症患者の行動を理解して」と話す平野氏
十勝歯科医師会の会員を対象とした認知症講演会が7日、帯広市内の十勝歯科医師会館で開かれた。
約40人が参加。東京都健康長寿医療センター研究所専門副部長の平野浩彦氏が講師を務め「認知症高齢者の口を支える視点」と題して講演した。参加者は認知症患者の食の支援の重要性を学んだ。
平野氏は、認知症患者は(1)摂食開始困難(食べようとしない)(2)摂食中断(途中で摂食をやめる)(3)食べ方の乱れの3点が食の問題観察のポイントと指摘。
認知症患者が食事を前にして食べようとしない様子をビデオで紹介し「認知症患者は箸などの食具を逆さまに持ったり、知らないものとして考えたりしてしまう」と解説。また、食事を取ろうとして失敗してしまうと、「認知症の周辺症状(問題行動)の連鎖が起きてしまう」と強調した。
そのため、平野氏は「認知症の人の立場になって理解して接してほしい」と話した。