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札幌医科大学(札幌、島本和明学長)は10月から、広尾町で健康状態と生活習慣に関する調査研究事業を行う。同町とも連動して町内在住の高齢者約1000人を対象に、通院先、状況などをアンケート形式で調べ、地方における医療、リハビリテーションの必要量などを探る。
同大学によると、同大医学部公衆衛生学講座の森満教授が実施責任者として進める。研究内容が対象者の不利益にならないかなどを審査する、同大学倫理委員会一般研究倫理審査専門委員会(委員長・時野隆至医学部附属フロンティア医学研究所教授、9人)が審査し、8月26日付で採択された。
調査は広尾町内の65歳~74歳の1000人中、同意を得られた人を対象に実施する。郵送形式で調査票を配布し、健康状態、家族状況、生活習慣の他、通院状況や、個人医院や整骨院なども含めた通院先、頻度などを回答してもらう。町を通じてデータを同大学に返送して解析し、地域住民の医療・治療などの現状や地域医療の必要量、内容を把握する。
同委員会に提出された研究申請案件によると、調査結果は2016年3月までに研究発表などで紹介される。同委員会は今年度計6回の審査、承認案件を発表、今回は同研究の他、看護師のキャリア開発などの計30件が認可された。