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「介護食を食文化にするためには地域の理解も必要」と話す荒金代表
高齢者や障害者の食生活を考える「食と健康支援ネットワーク」(食健ネット、代表・栂安秀樹つがやす歯科医院院長)の特別研修会が13日、帯広市内のとかち館で開かれた。医療・福祉関係者や市民ら約80人が参加し、嚥下(えんげ)・摂食障害に対する多職種連携の先進地京都・滋賀の取り組みについて学んだ。
食健ネットは十勝管内の医師や歯科医師、看護師、栄養士ら有志で組織。誰もが最期まで口から食べ続けられる地域を目指し、嚥下障害への対応などに取り組んでいる。
研修会では、「京滋 摂食・嚥下を考える会」の荒金英樹代表(京都愛生会山科病院医師)が講演。荒金代表は、同病院内でリハビリ職や管理栄養士などと協力して患者の食事環境の改善に取り組んだことをきっかけに、地域の歯科医師や医療専門職と連携を進めてきた経緯を説明。
現在では料理人や食関連企業などと連携し、京料理やお茶、和菓子の嚥下食や清水焼の介護食器の開発などにも取り組んでいる現状を紹介し、「介護食を食文化にしたい。そのためには多職種連携が必要」と話した。