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禁煙治療施設の所在が一覧できるマップ(写真は帯広市内版)
帯広保健所は、管内で禁煙治療を受けられる医療機関36施設を紹介するマップを作成した。全国・全道と比べて高いとされる管内の喫煙率低下に向けて、禁煙支援体制を強化したい考え。31日は「世界禁煙デー」-。
禁煙治療は医師の指導の下、禁煙補助薬を使いながらニコチン依存症の改善を目指す。厚生労働省の調査では、同治療の禁煙成功率は約8割に達するというデータもある。近年、テレビCMなどで同治療に対する認知度が高まるにつれ、「『治療できる病院を教えてほしい』という相談が増えてきている」(同保健所)という。
マップはA4判両面で、帯広市内版(17施設)と町村版(19施設)がある。表に禁煙を支援する医療機関(ニコチン依存症管理料届出施設)の所在を示す地図、裏に各施設の住所、電話番号を一覧で掲載している。
同保健所の調査では、管内の喫煙率は男性が2001年の60%から11年の44・7%まで低下。女性は01年の19・6%から11年には3・9%まで下がっている。女性は全国・全道平均を下回っているものの、男性は全国・全道より10ポイント以上高い。
同保健所では特に、子育て世代の喫煙率が高いことに注目している。10年の調査では、管内では妊婦の喫煙率が6・9%、育児中の母親11・4%、父親52・9%となっている。同保健所では「親がたばこを吸っている子供は親が吸わない子供に比べ、将来吸うようになる確率が2、3倍高くなる。親になる前に、小・中学生の段階から喫煙防止のための取り組みに力を入れていく」としている。今年度は各学校の養護教諭や自治体の保健師などと協力しながら、未成年者の喫煙防止に注力する。
◆31日に市内で啓発イベント
同保健所は31日午前10時から正午まで、イトーヨーカドー帯広店(帯広市稲田町南8線)で、「世界禁煙デー普及啓発イベント」を開催する。肺年齢測定や呼気中の一酸化炭素濃度測定などの体験の他、禁煙治療施設マップも配布する。