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新たに実施する子宮頸がん検診無料化のチラシを手に受診を呼び掛ける町保健センターの保健師
音更町は今年度の新たな独自事業として、特定の年齢を条件にした対象者が子宮頸(けい)がん検診を無料で受診できるようにするなど、検診を拡大する。慢性疾患も含めた検診の拡大により病気を早期発見し、町民が健康な状態で暮らせる「健康寿命」の延伸につなげる狙い。
同町は昨年、2010年時点の平均寿命で町内男性が全道一と判明。これを受けて寺山憲二町長は「改めて健康寿命を延ばす必要性を認識した」とした上で、3月定例会では一般質問(真田健男氏=共産)に「健康寿命を延ばす各種検診の充実」を挙げた。
子宮頸がん検診はこれまで、国が無料クーポン発行の補助事業を実施していたが、今年度から縮小。このため、町は今年度中に20~38歳の偶数年齢に達する女性を対象に、町独自で新たに補助して同検診を無料化することにした。
また、歯周疾患や虫歯の有無などをチェックする歯周疾患検診についても、従来は対象を20歳以上の成人として有料(500円)だったが、新たに妊婦を加えて対象者全員が無料で受けられるよう事業を拡大。この他、6月ごろをめどに呼吸器関連の検診についても新たな事業を始める方針。
町は「特にがんは早期発見ができれば早期に治療できる。子宮頸がんでは、若い世代から検診の必要性について意識を持ってもらえるようになれば」(保健センター)としている。
町は、予防接種や各種検診、健康づくり講座など詳細の情報をまとめた今年度版「町健康づくりガイド」を作製し、同センターの他、役場や木野支所、町総合福祉センター、木野、共栄の各コミセン、関係医療機関などで配布している。