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グループワークで認知症の対応を考える北高校
帯広北高校(小島修二校長、生徒611人)で13日、認知症サポーター養成講座(帯広市主催)が開かれた。2年B組の生徒35人が、市職員から認知症についての説明を受け、理解を深めた。
同講座は認知症の正しい理解の普及と当事者を支える人を養成することを目的に、厚生労働省が呼び掛けて全国的に行われている。帯広市でも2008年度からこれまでに約6000人が受講し「認知症サポーター」となっているが、高校生対象の講座は市内では今回が初めて。
市高齢者福祉課の職員が、認知症は主に脳が萎縮して体験したことを忘れてしまう病気であること、周囲の接し方次第で改善する症状もあることなどを紹介。「分からなくなっても感情はある。周囲の関わり方次第で自信をなくしたり症状が悪化することがある」と説明し、正しい理解の上で支える大切さを呼び掛けた。
認知症についてあまり知らなかったという今井あゆみさん(17)は「なりたくてなったわけではないので悲しいと思う。周りの人がきちんと支えられるようになれば相手も安心できると思う」と話していた。また、講座を見学した同校進路指導部の小池亮副部長は「就職や進学で介護に進む生徒も増えている。講座を通じて理解が深まれば」と、今後も進路学習の一環として取り入れていきたいとしていた