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音楽療法で使う楽器を実演する竹中さん。ピアノを弾くのが郡司さん
音楽療法講座「コミュニティミュージックセラピーinとかち」(実行委主催)が2日、帯広市内のとかちプラザ・大集会室で開かれた。児童福祉関係者や学校の教員ら約60人が参加し、音や音楽が心身の健康に影響する力を実感した。
日本音楽療法学会理事で聖徳大学准教授の郡司正樹さんが講演し、音や音楽と人との関係、音楽療法の成り立ちや意義などについて話した。
また、帯広市出身で千葉県内の障害児施設などで音楽療法による支援活動に従事する竹中佑佳さん(同学会認定音楽療法士)も加わり、ワークショップ形式で学習。音楽療法でよく使われる太鼓やカスタネット、特殊な鉄琴やベルなどに実際に触れ、障害児や高齢者への支援活動で音楽がどのように生かされているかを学んだ。
郡司さんは「音を心で感じ、通じ合うことが大事。料理で味見をするように、音を自分たちで感じることで音の良さも悪さも分かる」と話し、音楽療法を受ける側の反応を理解するためには、実際にいろいろな音の効果を実感することが大切だと強調した。