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帯広協会病院(帯広市東5南9、阿部厚憲院長)は、特定の臓器・疾患に限らず多角的に対応する「総合診療科」を新設した。本格始動は医師7人体制となる4月1日からだが、既に責任医長として帯広出身の堀哲也氏(32)=家庭医療専門医=が着任し、外来診療も開始した。
同院は同科を中核に総合診療を担う専門医養成などにも力を入れる考えで、堀医長は「道内で不足している、認定に必要な研修を行える医療施設として協力していく」としている。
総合診療科は、これまであった総合内科を拡充する形で新設。外来患者の初期診断に加え、4月以降は昨年度つくった救急科との連携も進め、学校健診や市町村の乳幼児健診も担当する予定。外来は午前の2診体制とする。
堀医長は1983年生まれ。帯広花園小、帯広第五中、帯広柏葉高、旭川医大卒。家庭医療の実践や養成を担う北海道医療学センター(本部札幌)に所属し、2013年から国民健康保険上川医療センター副院長。今回も道医療学センターから派遣される形で着任した。
医師7人中、堀医長を含む3人が専門医。また4人が女性。全国的に総合診療科は増えているという。堀医長は「地元十勝の医療環境の向上に寄与したい」としている。(佐藤いづみ)