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帯広市は国民健康保険(国保)加入者を対象とした、2014年度の特定健康診査(特定健診)の受診状況をまとめた。受診者数は前年度比972人(12・3%)増の8872人、受診率は32・5%と初めて3割を超え、前年度比では4・4ポイント増と過去最高の伸び率を記録した。電話による受診勧奨の対象に優先度を付けたり、勧奨の件数を増やしたりするなどの工夫が実を結んだ。
特定健診は08年度にスタートした。同年度の受診者数は7260人、受診率は25・5%だった。08年度に比べ、14年度は受診者数が22・2%増、受診率は7ポイント増となった。
市はこれまで受診率向上対策として、対象者への受診案内に加え、情報誌への広告掲載、電話による未受診者への受診勧奨などを行ってきた。
14年度は受診勧奨の件数を13年度の2800件から3300件に増やした。また、これまでは受診率の低い40、50代への勧奨を中心に行っていたが、日中に不在で電話がつながらなかったり、健診に行く気がない人が多かったりしたことから、過去に受診歴があり、より健康に興味がある60歳以上を優先的に勧奨を行った。その他、受診券送付用封筒を目立つ色に変えた。結果、高齢者を中心に全ての年代で受診率が向上した。
市国保課は「取り組みの成果が表れた。今後も受診率向上のために、他都市の事例も参考にしながら、さらなる工夫をしていきたい」としている。