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2014年度の十勝の献血者数は、前年度比7・8%(1267人)減の1万4988人にとどまった。副作用が少ない400ミリリットル献血を推進した結果、200ミリリットル献血が大幅に減少したため。30代の献血者数の大幅減も影響した。
道赤十字血液センター帯広出張所(桑原昭所長)によると、14年度の献血者数は400ミリリットルが前年度比0・6%増の1万2173人だったのに対し、200ミリリットルは同32・2%減の2815人。医療機関からの受注の大半を占める400ミリリットル献血による赤血球製剤を安定供給するため、200ミリリットル献血の希望者に対し、期間を開けて400ミリリットルに協力してもらうよう促したことが数字に表れた。
対計画比は200ミリリットルが113・9%、400ミリリットルが95・6%で、全体では95・8%だった。課題とされていた若年層の献血者数は協力機関による啓発活動などの結果、10、20代で堅調だったものの、30代が前年度比15・2%の大幅減となった。
献血者数は計画を下回ったが、供給量が前年度比7%減となったため、安定供給に問題はなかった。供給量が減少した要因について桑原所長は「医療機関側が細かく発注して廃棄血を減らすなど、適正使用に努めたため」とみている。
今年度の計画は1万4880人。うち400ミリリットルで14年度比3・9%増の1万2650人を見込む。桑原所長は「十勝は既に献血に協力的な地域で、すずらん献血ルームに関してはリピート率が全国一。今後、献血可能人口が減少していく中で安定供給していくために、新しい人にも協力してもらいたい」と訴えている。