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食育などについて、それぞれの取り組みを語る4健康都市の首長。左から大城、菅原、水谷、米沢の各氏
23日にとかちプラザで開かれた「第2回全国健康都市めぐりin帯広市」(実行委員会主催)で、国内4健康都市の首長らによるパネルトークが行われた。食育と食の安全・安心について、米沢則寿帯広市長らがそれぞれの都市の取り組みを紹介。来場者と共に、食による健康づくりやまちづくりを考えた。
「健康都市めぐり」は各都市の事例発表や交流を通じて、地域全体で住民の健康を目指す健康都市の活動を普及するイベント。パネルトークでは「私たちの考える健康都市像」をテーマに、米沢市長、愛媛県八幡浜市の大城一郎市長、網走市の水谷洋一市長、宮城県涌谷町の菅原孝治副町長が登壇した。来場者約500人が集まった。
食育について、米沢市長は若年者に栄養バランスの良い献立を紹介する料理教室について説明。市民ボランティアと協力していることに触れ、「魅力あるまちづくりは市民協働で行うもの」と述べた。
大城市長は「食育は地域の文化を守る上でも重要」と語り、地元の味を知る場として月2回、地元食材を給食で提供していることを示した。菅原副町長は薬膳を使った料理教室の取り組みを紹介した。
食の安全・安心では、水谷市長が3万トンの小麦を調製できる乾燥貯蔵施設が完成したことを話し、「トレーサビリティー(生産管理履歴システム)がはっきりしてきた。誰が生産したかが分かる、顔の見える小麦を生産するのが今後の夢」とした。
米沢市長は、十勝管内JAによる十勝型GAP(農業生産工程管理)を取り上げ、「築いてきた安全・安心をどう残すかがフードバレーとかちの核」と強調。最後に「誰もが人生を楽しめる地域づくりに重要なキーワードが健康。これをどう絡められるか、きょうを境に進めたい」と締めくくった。