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道栄養士会十勝支部高橋きみ子支部長
バランスの良い食事や十勝の食生活で気を付けなくてはならない点などについて、北海道栄養士会十勝支部の高橋きみ子支部長に聞いた。(聞き手・山岡瑠美子)
-“バランスの取れた食事”とは?
食事は生活習慣病の発症や重症化予防に重要。1日2回は主食・主菜・副菜がそろう食事を心掛けてほしい。望ましい食事の取り方やおおよその量を分かりやすく示す「食事バランスガイド」(農林水産省)などを活用するのも良い。足りないものは積極的に補って。
-北海道や十勝の食で気を付けることは。
道民の食事は、減少傾向ではあるが塩分摂取量が高い。塩や塩蔵品は、胃がんや食道がん、高血圧にも関係してくる。2013年度から1日の塩分摂取の基準は8グラム未満(健康日本21より)だが、12年度(12年度までの基準は10グラム未満)は、道民の成人男子なら58・7%が10グラム以上取っている。塩分は1週間で舌が慣れる。少しずつ減らす努力をしてほしい。
-食事と運動の関係は。
運動することで食事が進み、口も動かす。認知症や体重、血糖、血圧コントロールに関係する。十勝は運動習慣の割合が、成人男子33・3%(全道30・7%)、同女子が38・5%(同29・7%)と高いが、歩数は全道平均を下回る。買い物へ行くときに少し多く店内を見て歩くなど工夫するとよい。