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帯広市西14南9に移転する、JA北海道厚生連(本部札幌、小野寺仁会長)運営の「帯広厚生病院」の新築整備工事が24日に始まる。昨年7月に発表した事業見直しからの変更はほとんどなく、2018年本格的にオープン予定。新病院での本格展開に向け、新年度の早い段階で「緩和支持治療科」を開設する。
場所は帯広競馬場の南側敷地面積7万2662平方メートル。メーンの病棟・診療等は鉄筋コンクリート・鉄骨造地上10階建てで、延べ床面積6万5593平方メートル。病床数は現在より97床減の651床。駐車場は現在(541台)の約2倍の1000台設ける。
東北海道完結型の医療へとさらに発展させるのが目的。診療科は23科で、緩和支持治療科は、深刻な疾患に直面した患者や家族の「quality of life(生命の質)」を向上させる治療などを行う。また、PET(陽電子放出断層撮影)の新設、MRI(磁気共鳴画像装置)やCT(コンピューター断層撮影装置)などの高等医療機器の一部更新、増設を行う予定。免震構造を採用し、災害拠点病院として持続した医療を提供し続けられる施設を目指す。
24日午前11時から同所で地鎮祭を行い、小野寺会長や有塚利宣十勝農協組合長会会長、山本勝博十勝農協連会長のほか、関係者ら約80人が出席する予定。
同病院は「グランドオープンに向け、十勝における最後のとりでとしての救急医療・がん診療をはじめ、高度な最先端医療を担う病院として、医療の質向上に努め、住民の皆さまから信頼を頂けるよう、変わらぬ努力を重ねてまいります」としている。
(佐藤いづみ)
※十勝毎日新聞3月23日掲載