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帯広市は来年度から、胃がんなどの原因となるピロリ菌の検査を、中学3年生を対象に実施する方針を固めた。自治体による中学生を対象としたピロリ菌検査は管内初で、人口10万人以上の道内主要都市では函館市と並んで初めて。
ピロリ菌は胃の表層粘膜に生息する細菌。慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍などの原因となり、胃がん患者の99%はピロリ菌を保有しているとされている。主に口から感染すると考えられ、日本でピロリ菌に感染している人は少なくとも3000万人以上と言われている。
市は若い時期に除菌をすることで、胃がんリスクを減らそうと中学生を対象として検査を行う。検査方法は複数あるが、市はピロリ菌に感染すると体の中にできる抗体の有無を尿検査で調べる方針。
対象者は約1400人で、希望者のみ検査を行う。自己負担はゼロ。新年度予算案に関連費用152万4000円を盛り込む。
ピロリ菌に感染していて、除菌治療を行う場合は各自の負担となる。費用は健康保険の窓口負担が3割の人であれば、6000円程度。
(津田恭平)