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道北ドクターヘリ運航調整委員会(委員長・山下裕久旭川市医師会長)の会合が16日、旭川市内であり、運航圏域を西北十勝の5町(上士幌、新得、鹿追、清水、芽室)にも拡大することを決めた。他の管内14市町村についてはすでに、釧路が拠点の道東ドクヘリの運航圏域となることが決まっており、管内全域でドクヘリによる救命救急活動が行われることになる。これまで十勝は道内で唯一のドクヘリ“空白地帯”だったが、これで道内全域がカバーされる。
会合には道北ドクヘリの運航圏域の自治体、病院、消防などから35人が出席した。圏域拡大に反対意見はなかった。
ただ、道北ドクヘリはすでに利尻・礼文両島を含む広大なエリアをカバーしており、圏域拡大でさらに南北に長いエリアが対象になる。十勝と宗谷管内などで出動が重なったときに、対応が遅れるなどの支障が出る可能性もあることから、山下委員長からは十勝圏独自の導入を検討するよう意見が出た。同様の意見は、先に圏域拡大を決めた道東ドクヘリ側からも出ていた。
今後、管内でのランデブーポイント(離着陸場所)の選定などを経て、早ければ10月にも両ドクヘリの十勝での運航が始まる見通し。