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病院の歴史や現在の医療体制などを紹介する70周年記念パネル展
帯広厚生病院(帯広市西6南8、菊池英明院長)は開院70周年を迎えた。終戦間際に産声を上げ、移転や増改築などを経て設備・体制の拡充を図り、「十勝完結型医療」の推進に努めてきた。2018年に移転新築オープンを控える中、これまでの歩みなどをまとめた記念パネル展を同病院内で開いている。
同病院は1945年6月、国の方針に基づき、食糧増産に励む農民の健康問題解消を目的に、当時の島田病院(西1南9)を引き継ぐ形で「道農業会帯広厚生病院」(97床)として誕生。48年には現在の道厚生農業協同組合連合会(厚生連)が経営を継承した。
55年12月、現在地に円形2階の新病院(192床)を移転新築。59年に3階部分を増築し、265床とした。以後、改築や増床を繰り返し、80年3月に新棟(現西棟)を新築(550床)。85年には十勝完結型医療を目指して東棟も増築(645床)した。99年には救急救命センターを開設し、総病床数は748床となった。2005年に道から、がん診療連携拠点病院に指定されている。
18年10月には西14南9に移転新築する。病床数は651となるが、「日帰り手術」の拡大を図り、「患者支援センター(仮称)」を設け、手続きや相談体制を一元化する。緩和ケア病棟も開設する計画だ。
70周年の記念パネル展は病院内の北側通路の「ぎゃらりーとかち野」で15日から開催。(1)病院の歴史(2)がん診療連携拠点関連(3)新病院-の3部構成で、A1サイズの18枚と18年移転の新病院の模型パースを展示しており、来院者が足を止めて見入っている。
菊池院長は「新病院は予定通り来年3月に着工する。70周年を契機に、これまでの軌跡を多くの人に振り返ってもらえたらうれしい」と話している。パネル展は来年1月26日まで。